ソフトボール部女子部3年 TS

「1球ソフトボール」をやってみて、率直に運動量やリズムが通常のベースボール・ソフトボールとは全く異なると感じました。「間」を大切に、ゲームのリズムが重要かつ特徴的な野球・ソフトボール競技において、2ストライクと3ボールが存在しているものをあえて1球に絞ることでこんなにも違ったものになるのかと衝撃を受けました。実際に7回のゲームを行ってみて、私自身の力不足で間延びしてしまった部分があり本当に申し訳なかったのですが、投手の力量次第ではもっと効率よくテンポ良くゲームが進み、全員が常に動いているゲームになると思いました。

これまで投手としての自分よりも野手としての自分を優先してきていたため、ゲームで重要な投手を任されて、これまでの取り組みの甘さと自分自身の実力不足を痛感しました。それとともに、改めてベースボール型競技における投手の重要さを感じました。チームスポーツにおいて野球・ソフトボールの投手以上に個人の力がチームの勝敗に影響する競技は他に無いと改めて感じました。「1球ソフトボール」においては通常のソフトボール と同様に、あるいはそれ以上に投手の存在が大きなものになるのではないかと思いました。

実際にゲームに参加してみて、今後工夫できる点をいくつか考えてみました。まず一つ目はファウルボールの数に上限をつけることです。今回のゲームでもファウルボールが何球も続いて間延びしている場面がいくつかみられました。 3球ファウルボールで三振扱いにするなどの工夫を行うことで余分な間が無くなり、テンポよくゲームが進むのでは無いかと思いました。2つ目はキャッチャーに対してのテンポラリーランナーを必須にすることです。今回のゲームでも、どうしてもレガースを装着する時間がかかってしまい攻守交代が長くなってしまっていたので必須にすることによってそこは改善できるのではないかと思いました。3つ目としては、それぞれの競技する対象の年齢やレベルに合わせて、フォアボールの上限を設定しても良いのではないかと感じました。

今回おそらく世界で初めての「1球ソフトボール」を行うことができてとても光栄に思います。1球でどんどんゲームが動く新しい野球・ソフトボールでは、いいバッティングもいい守備もたくさん生まれとても盛り上がるゲームになると思います。時間がかかったり、技量の差が大きく目立ちやすい野球・ソフトボール競技は年齢を重ねるにつれて、なかなか新しく始めたり、初心者がプレーしやすいスポーツとは言えません。しかし、ティーボールやどかてんなど、野球・ソフトボールの基礎となるゲームを普及していくことで、気軽にベースボール型競技に関わる機会を設けることができるので、最終的に野球・ソフトボールの発展につながるのでは無いかと感じました。

オリンピックの正式種目として、野球・ソフトボールが定着するために、「1球ソフトボール・ベースボール」の要素は少なからず必要であると今回実際にプレーしてみて感じました。世界で初めてそのゲームを実践したひとりとして、今後野球・ソフトボール競技の普及にも携わっていきたいと思います。常に動きのある野球・ソフトボール競技は、「する側」のみならず「見る側」も存分に楽しめます。ルールの工夫を行って改良していき、より動きのあるものにしていくことで全国的、世界的に広がり、野球・ソフトボールがオリンピックの正式種目になる未来が見えてくるのではないかと感じました。