1球ソフトボールをやってみて

ソフトボール部女子部3年 SY

1球ソフトボールを実際に行い、終わってみて最初に疲労感を感じました。1時間弱で試合を終えましたが、その間足を止めた時間はほとんどありませんでした。9人全員がそれぞれ攻撃中は、ランナー、ランナーコーチ、バッター、ネクストバッターと役割があり、守備中も初球で打球が飛んでくる確率が高いと思うと、全く集中力を欠くことができませんでした。今までこのようなテンポの速いソフトボールをした経験がなかったので、新鮮で活気のある試合展開がとても楽しかったです。また、先生がよくおっしゃる「その一球に集中する、魂をこめる」ことがいかに重要か、1球ソフトボールを通して改めて分かりました。

このようにプレーする側にとっての1球ソフトボールの魅力にたくさん気付きました。1つ目は、打席数がたくさん回ってくることで、1試合でバットを振る回数が多くなるのはもちろん、今回は1チーム9人しかいなかったですが選手交代を1試合の中で多くできることでたくさんの選手が試合に出るチャンスがある点です。2つ目は、点が頻繁に入ることで何度も流れを作ることができる点です。試合が停滞することがないと、こんなにもベンチが盛り上がるのか、と感じました。3つ目は、ピッチャーの負担が軽減する点です。1球目にストライクを入れる、またはボール球を振らせるという2択しかない点で精神的な負担は大きいと思いますが、1試合で身体にかかる負担は確実に少なく、連戦での疲労による怪我を減らせると感じました。4つ目は難しいプレーが減る点です。配球の組み立てを考える必要が減ること、満塁から始めることでフォースプレーが多いこと、バッターの迷いが減ること、盗塁やピックオフが減ることなどから、単純なプレーが多く、野球・ソフトボールを始めたばかりの人も楽しめると思いました。

プレーする側のみならず、見る側にとっての1球ソフトボールの魅力も分かりました。1つ目は見ていて飽きない点です。1時間前後という短い間に点が多く入り、様々な試合展開を見ることができる、効率の良い、密度の濃い試合は球技の中でいうネット型競技のようなおもしろさも含まれていると感じました。2つ目は、初めて試合を見た人も楽しめる点です。これはプレー面で挙げた理由と同じような理由です。私たちはオリンピックになると、普段は全く見ないような競技も自国を応援するために見ることが多いと思います。このようにはじめて見る競技に面白さを感じたところから、それぞれの競技のリーグを見たり競技を実際に始めたりします。オリンピックやW杯のようなビッグイベントは、そのスポーツを知る導入剤に成り得ます。ここから、ベースボール型の世界的普及には、はじめて見る人の心を動かすことがとても重要になってくると考え、これが1球ベースボール、1球ソフトボールの存在意義だと思います。

今回実際に試合を行い、いくつかルールを変えたり追加したりしても良いのではないかと思った点がありました。1つ目は個人的な反省点から思ったことなのですが、フォアボールの上限同様、ファールの上限を決めても良いのではないかと感じました。私は今回ファールをたくさん打って、結果フォアボールというケースが3回ほどありました。これではテンポも悪くなり、ピッチャーに対しても不公平であったので、何回ファールを打ったらバッターアウトというルールを作るべきだと思いました。2つ目は満塁から始めることに関してです。満塁から始めるメリットは試合を通じてとてもよく分かったのですが、一方で守備側は点を入れさせないことよりも、アウトを早く稼ぐことに集中して外野のタッチアップくらいでしかホームを狙っていないように見えました。これは満塁制度をやめるべきということではなく、野手がホームで刺す意識を持たせるための策を作っても良いのではないかと感じました。

この1球ソフトボール、1球ベースボールをぜひオリンピックで見てみたいと思いました。