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「リ・クリエーション」(再創造)の発想「投手は攻撃側から出す」

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「投手は攻撃側から出す」。これは、レクリエーションスポーツとして「ベースボール型球技」を楽しむとき、指導者は必ず知っておかなければならない大切なルールの一つです。

これはアメリカで広く採用されています。このルールを採用すると投手は自分のチームの打者に打ちやすいボールを投げます。打者はそれを打つ。試合の展開は速く、打球は内外野に頻繁に飛びます。参加者全員が多くのプレーを楽しめます。これを「公認ティーボール規則&日本式ティーボール ルール解説指導教本」1ページ〔まえがき〕の12行目に書きました。

1977年、戦前、戦後と続いた小学校の授業から「ベースボール型球技・ソフトボール」が消えました。そこで、私はなぜなのか?当時の文部省の担当者、大学教授の先輩たちに問い合わせると「ソフトボールは、投手と打者と捕手だけのスポーツで、他の児童は運動していない。小学校の体育としては如何か」という返事でした。私は、皆が動き回れるソフトボールの例を示して、丁寧に、また情熱的に説明しました。試合であっても、この「投手は攻撃側から出す」を提案したのですが、「投手が攻撃側から?」全く相手にされませんでした。「ベースボール型球技」を深く理解しようとする先生方や先輩方がほとんどいなかったのです。

 

1993年、日本ティーボール協会を発足させ、私が筆頭副会長、丸山先生と末次さんが共同専務理事、その丸山先生も創設から10年でこの協会を去られました。その後彼は、日本ソフトボール協会の指導者委員会で中心となって活躍されました。そこで彼は、私から学ばれた「ベースボール型球技」を参考にして日本ソフトボール協会で「学校ソフトボール」をルール化し、ソフトボールを小学校で普及しようと考えられたのです。そのルールを確定する最終段階で、彼が中心となって練り上げられた日本ソフトボール協会のルールでいいかどうか、私のところに相談に来られました。私はそのルールを見たときに、「日本式ティーボール」と似ているなと感じました。そこで私は一つだけアドバイス、「学校ソフトボールでは、投手は攻撃側から出したら」と提案。しかし、それが採用されることはありませんでしたね。その時に作成された「学校ソフトボールルール」は現在、公益財団法人日本ソフトボール協会発行のオフィシャル・ソフトボール。ルールの145ページから169ページに掲載されています。興味のある方は、ご覧ください。

 

さて、「投手が攻撃側から出るソフトボール」。これ早稲田大学体育祭のソフトボール大会では大人気でした。この大会は約32チーム出場します。サークル代表、クラスセンバツ、同好会、愛好会、本当に様々です。そのため、この大会は、東伏見の野球場に4面ソフトボールのダイアモンドを作成して、開催します。従って、ボールは少し飛ばない柔らかいグリーンソフトを使用。試合は7インニング、塁間は正式ルールでは18,29ですが、20メートルと少し長くします。これ確実に1時間で終了します。レクリエーション的に楽しむソフトボールとしては最高に盛り上がります。

この体育祭ソフトボール大会の管理・運営そして審判を務めるのは、ソフトボール部員全員です。彼らは、皆TTA公認中級指導者資格所有者です。「止まっているボールを打つティーボール」、「攻撃側から投手を出すソフトボール」、「打たれたくないボールを投手が投げ、それをいかに打者が打つか、これを追求するソフトボール」。スタイルは皆違いますがそれぞれで楽しい「ベースボール型球技」になります。選手の技術レベルに合わせて、どのソフトボールを採用するか、指導者は提案したり、決断することが求められます。

上記のような考えを指導者は常に持って頂きたいのです。そうすれば、性差、技能差、障がい別、重度、中等症、軽症の別、年齢別これらを総合して、今どのようなルールを採用すれば楽しい「ベースボール型球技」になるかが、決められるのです。何でも、国際ルールを採用するというのは、決していい指導者とは言えません。柔軟にそしてその時の自分に与えられた環境に合う決まり事(ルール)の選択が必要となるのです。以前この「理事長からのメッセージ」で述べました。「リ・クリエーション」(再創造)の発想がとても大切になるのです。

今日は、「投手は攻撃側から出す」で様々考えてみました。

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